融資を受ける3つのメリット・デメリット

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財務コンサルタント・税理士のさとうです。

 

前回に引き続き、融資を受けるメリットとデメリットです。

今回は融資を受けるデメリットを3つずつご紹介していきます。

融資を受ける3つのデメリット

デメリット①  利息が発生する

金融機関はただで貸すわけにいきませんので、融資を受けると利息が発生します。

銀行や政府系金融機関は年1~3%、優良企業であれば、0%台で借りられることもあります。

1,000万円を借りて、金利が1.5%であれば、1年に支払う利息は、15万円。

この15万円は全く返済しなかった場合であり、

実際は借入期間にわたって毎月返済していくことになるので、実際の支払利息はもう少し少ないことになりますが、

年間15万円の利息を支払ってでも、

融資のメリットである「事業のスピードを加速できる」「安全な経営ができる」を享受できるのであれば、

融資を受けた方が良いと判断される経営者の方も多いのではないでしょうか。

 

デメリット② 社長が連帯保証人になる

中小企業への融資の多くは、社長が融資の連帯保証人になることを求められます。

万が一、会社が返済できなくなったら、社長は連帯保証人として、自分の財産を使って返済を行わなければなりません。

ただし、2023年から安易に経営者保証を付ける商慣習を見直すよう、経済産業省、金融庁、財務省が各金融機関に求め制度の見直しを行っているため、

今後は一定の条件下で、経営者保証なしで融資を受けれる可能性が高まります。

 

デメリット③ 財務内容が一時的に悪化する

融資を受けると決算書の中の貸借対照表では、借入金が増加し、負債が増加します。

負債が少ない会社より多い会社の方が財務内容は悪く見られるものです。

しかし、借入をして投資をすることで、売上や利益が増え、

その利益をコツコツ留保して(社内に貯めておく)いくことで、

財務状況は少しずつ改善していきます。

「投資→売上UP・利益UP(回収)→再投資」

このサイクルで、

会社は規模が大きくなっていきます。

すなわち、このステップは会社が成長していくための通過点なのです。

まとめ

融資を受けるとデメリットやリスクもあります。

ですが、事業拡大のスピードを速めるため、万が一の時に備えるため、

多くの中小企業は、融資を受ける必要があると考えます。